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推薦書の趣旨を議論 「富岡製糸場と絹産業遺産群」 県庁で国際専門家会議
掲載日 2010/02/11
本県の世界遺産候補の構成資産や推薦書作成について検討する「富岡製糸場と絹産業遺産群」国際専門家会議が10日、県庁で始まった。外国人専門家4人と県世界遺産学術委員会委員4人が出席し、ヨーロッパやアジアの繊維産業遺産の説明や推薦書のコンセプトに関する議論が行われた。
県と文化庁が主催する同会議は、昨年7月から推薦書の内容を話し合っている県世界遺産学術委員会を兼ねて開催。海外からチェコのブルノ工科大建築学部教授のヘレナ・ゼマンコヴァさん、国際産業遺産保存委員会ポルトガル代表のジョゼ・マヌエル・ロペス・コルデイロさん、英国の文化財保護機関、ヒストリック・スコットランド調査部のマーク・ワトソンさん、台湾の清華大歴史研究所助教授の毛傳慧(マオチュアンフイ)さんが招かれた。
会議の冒頭、稲山博司副知事は「世界遺産登録の審査は年々厳しくなっていると言われているので、海外の専門家にもご理解いただく必要がある。今回の会議は非常に貴重な機会。登録に向けて忌憚(きたん)ないご意見をいただきたい」とあいさつした。
会議では専門家4人と同学術委員会委員の石井寛治東京大名誉教授が、それぞれ専門とする繊維産業遺産や日本の絹産業の歴史的位置付けについて説明。推薦書の根幹となるコンセプトの素案2案を委員会側が提示し、双方で話し合った。
外国人専門家と県世界遺産学術委員会委員が同席して始まった国際専門家会議
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