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製糸場の玄関口上州富岡駅一新 駅舎改築や広場整備 県など計画策定へ
掲載日 2010/01/27
西部県民局富岡土木事務所は26日、上信電鉄上州富岡駅の地元住民や有識者ら12人で構成する「上州富岡駅でざいん検討委員会」の初会合を富岡市内で開いた。旧官営富岡製糸場の玄関口となる同駅の駅前広場と駅舎、県道富岡停車場線を総合的に整備するため、統一的な計画を策定する。
検討委は、改修または改築する駅舎や新設予定のロータリーを含めた駅前広場の配置、デザインを検討し、年度内にもイメージ図や概略の設計図を作製する。
土木事務所は新年度に設計を行い、県が絹産業遺産群の世界遺産登録を目指している2012年度を目標に整備を進める方針。国道254号と連結する富岡停車場線の歩道整備や舗装改修などの検討も求める。事業には国の地域活力基盤創造交付金(現行)を活用する。
上信電鉄によると、現在の駅舎は1969年建設。
上州富岡駅前は乗用車の乗降スペースが不十分なうえ、周辺市道も一方通行で利便性に欠けると指摘されている。輸送人員は市内8駅で最多だが、2008年度は前後2駅(東富岡、西富岡)が増加したのに対し、約2%減少した。
鉄道を利用する製糸場見学者の大半が上州富岡駅で乗降しているとみられ、観光情報の発信機能充実などを求める意見もある。
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