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ガイドの説明にうなずきながら、旧官営富岡製糸場を見学する参加者
世界遺産登録に理解を 県内外国人50人にバスツアー 県と観光国際協会
掲載日 2010/01/18
県内在住の外国人を対象にした「世界遺産登録普及啓発バスツアー」(県観光国際協会主催)が17日、西毛地域で開かれ、アメリカや中国、ニュージーランドなど多彩な国籍を持つ約50人が参加した。参加者は旧官営富岡製糸場(富岡市)や旧甘楽社小幡組倉庫(甘楽町)などを訪れ、世界遺産登録を目指す絹産業遺産への理解を深めた。
◎富岡製糸場など絹産業遺産群
ツアーは県の委託事業で、外国人に世界遺産暫定リスト記載の「富岡製糸場と絹産業遺産群」への関心を持ってもらうのが狙い。同協会はこれまでにも県内の観光地を巡る外国人向けのバスツアーを主催してきたが、県とタイアップしての実施は初めて。
この日は英語と中国語のガイドを手配し、参加者を2班に分けてツアーを行った。富岡製糸場では東繭倉庫や繰糸場、ブリューナ館を見学。参加者は製糸場のたどった歴史や特徴的な木骨れんが造りなどについて説明を受けた。
今回初めて来場した高崎市芝塚町のアメリカ人語学教師、ブリフェルド・トッドさん(41)は「以前から興味があって参加した。建物や機械の保存状態が素晴らしい」と声を弾ませていた。
群馬についてより多くを知ってもらうのもツアーの目的の一つ。古武道の見学やだるまの絵付け体験なども行程に盛り込まれ、参加者は充実した様子で旅を終えた。
同協会の牧野文成事務局長は「ツアーを経験した外国人が故郷で富岡製糸場の素晴らしさを広めてくれれば、世界遺産登録に向けて一歩前進する。国際的なサポーターとしての活躍を期待したい」と話していた。
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