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女性たちが養蚕への思いを表現した絵手紙の作品展
女性たちが養蚕への思いを表現した絵手紙の作品展

養蚕の思い出絵手紙に 愛好会が作品展 メッセージ添え150点 12日まで高崎
掲載日 2009/11/08

養蚕への思いを表現した絵手紙の作品展が12日まで、高崎市のイオンモール高崎2階のイオンホールで開かれている。養蚕を経験した女性らが桑の葉や繭玉の絵に「お蚕様と寝起きは共に」「かいこが始まると命がけの毎日」などのメッセージを添えた150点の作品が並び、買い物客たちが見入っている。
高崎市内を中心に活動する絵手紙愛好会「牛歩の会」(佐鳥益代会長)が主催。「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録運動の高まりを受け、応援や養蚕の思い出を振り返ろうと企画した。
「ひとつひとつがおかねに見えた」「蚕あげの日は赤飯」と蚕が大切にされていた様子を表現した作品、「一回飼うとげっそりやせた」「桑摘む指に血がにじむ」と養蚕が大変な作業だったことをあらためて物語る作品もある。また「かかあ天下でうまくいく」「思い出話になって淋さびしいかぎり」などユーモアにあふれたり、懐かしい時代を振り返っている言葉も見られる。
絵手紙を指導する福田登美恵さん(同市三ツ寺町)は「農家の女性たちは細かい心配りで養蚕を支えてきた。そのことを忘れないでほしいと思った」と今回の作品展の意図を話している。
会場には養蚕をテーマとした作品のほか、季節の植物などを描いた作品も1400点が展示されている。

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