上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
意見交換する椎野さん(左端)やパネリスト
シルクの新起点に 製糸場活用でシンポ 富岡
掲載日 2009/10/19
富岡市教委が18日、旧官営富岡製糸場で「近代化を支えた富岡製糸場」をテーマに、世界遺産シンポジウムを開いた。横浜発祥の老舗絹製品メーカー「椎野正兵衛商店」を再興した椎野秀聡さんらが製糸場の真価、活用などを巡って意見交換した。
パネリストの椎野さんは、ものづくりの立場から生糸の善しあしなどに触れ、富岡市主導の蚕糸・絹業提携グループ、富岡シルクブランド協議会を念頭に「若い人がものづくりに入ってくる工夫が必要。製糸場が日本の新たなシルクの起点となってほしい」と期待を込めた。
パネリストは日仏外交・交流史研究家のクリスチャン・ポラックさん、明治初期の日本文化研究家、アレキサンダー・バーンさんら。将来に向け、製糸場創建を担った技術者の母国フランスなど、各国と青少年ら人的交流を図るよう勧めた。
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