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世界遺産本登録の推薦書作成へ議論 県学術委が初会合
掲載日・2009/07/31
世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の本登録に向けた推薦書作成について、専門的な助言をする県世界遺産学術委員会の第1回会議が30日までに、県庁で開かれた。委員5人のほか文化庁と県、市町村関係者が出席し、来年度中の提出を見すえた準備作業を確認した。
会議の冒頭、稲山博司副知事は「世界遺産登録の審査が厳しくなっている中、外国の専門家にも理解してもらえる推薦書の作成について助言いただきたい」とあいさつし、5人に委任状を交付。国士舘大教授の岡田保良さんが委員長に選任された。
続いて、県職員が8市町村10カ所の構成資産やコンセプト、推薦に向けた課題などを説明した。委員からは「絹文化の全体のつながりを持っているのは群馬しかない。(織物工場を持つ)桐生にはぜひ入ってほしい」「近代産業遺産というメッセージを入り口に作成するのか、それとも絹文化か、戦略が必要」といった意見が出された。委員の任期は1年だが、同遺産群が本登録されるまで委員会は継続する。
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