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CD「西上州に唱う」
製糸場の歴史歌に 作詞の古舘さんらCDを自主制作 来月、舞踊披露も
掲載日・2009/07/29
富岡市の音楽関係者らが、世界遺産登録を目指す旧官営富岡製糸場をテーマに「赤煉瓦(れんが)賛歌」のCDを自主制作し発売した。作詞、制作担当の古舘多加志(ふるたて たかし)さん=下黒岩=は「市民には見慣れた光景でも日本の宝。みんなで守っていきたい」と話している。
歌詞は「赤い煉瓦は シルクの館(やかた)」で始まり、「ポールブリューナ 才知にたけて」と製糸場創建の歴史を織り込む。「岸辺に渡して 虹の橋」と未来の夢を描き、「かぶらの里に 日本の遺産(たから) 富岡製糸場は 永久(とこしえ)に」と結ぶ。
古舘さんが旧知の市職員から「製糸場の歌を作らないの?」と質問されたのがきっかけ。作曲だけは東京の横山太郎さんが担当したが、編曲を新藤建也(けんや)さん=藤木=、歌を斎藤光代さん=七日市=、CDジャケットは日本画家の上野瑞香(みずか)さんと、“オール富岡製”の作品。
民謡調の中に文化的な薫りの漂う曲調で、日本舞踊の花柳芳九範(よしくのり)さん=下高瀬=が振り付けし、芳九範さんの主宰する桜花会の会員が8月30日の市音楽祭で舞踊を発表する。
CDは「西上州に唱(うた)う」のタイトルで、「赤煉瓦賛歌」に加え、古舘さんの日本詩人連盟賞受賞作「夕陽悠々」を収録している。いずれも歌唱とカラオケ曲入り。1100円。問い合わせはオフィス歌林(かりん)(電話0274・62・5516)へ。
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