上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
回転蔟の中に作られた繭
升目埋める白い繭 高崎の酒井さん方 春蚕の上蔟作業
掲載日・2009/06/16
高崎市根小屋町の農家、酒井英樹さん(67)の養蚕室では、成熟した春蚕が回転蔟(まぶし)にはい上がり、碁盤のような升目を白い繭でいっぱいに埋めた。
回転蔟(10枚1組)は、1枚に156個の升目がある。蚕は上へ登ろうとする性質があり、蔟の上に集まると反転して、満遍なく繭を作れるようになっている。蚕が繭を作ってさなぎになったところで、繭を取り出し出荷する。
酒井さんは30年ほど前から、上蔟(じょうぞく)作業には回転蔟を利用。春蚕は350組を設置する。
15日には例年並みの約750キロ(約54万個)の繭を出荷した。収繭量は県内でも指折りで、年間では計1800キロの繭を出荷するという。
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