上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ

《シルクカントリーin桐生》 声 魅力再認識/技術の幅広さ感心/積極的にPRを
掲載日・2009/02/23
 趣あるれんが造りの工場跡に隣接した会場で繰り広げられたシルク談義。桐生織の魅力を再認識し、その可能性に期待する声が相次いだ
 池鈴子さん(62)=太田市=は「群馬にいながら、あまりにも織物について無知だった。帯や着物だけでなくそれ以上のものがあると分かり、もっと地域のことを知りたくなった」と、桐生のものづくりの技術の幅広さや深さに感心した様子。
 斎藤正直さん(27)=同市=は勤務先が桐生市の織物業者と取引があり、関心をもった。「桐生といえば和装のイメージが強かったが、洋装も盛んであることを知った。県外や海外へも、積極的に桐生のブランドをPRすべきだと感じた」。
 高い技術が桐生織にはあるが、広く知られていないと指摘する声も。高野則子さん(64)=桐生市=は「約百三十年前の鉾ほこ人形の装束が復元できるほどのすばらしい技術があるのに、もったいない。情報発信がうまくできれば、明るい未来があると思う」。
 祖父の代まで織物の図案屋をしていた青木裕美さん(33)=同市=は「古い技術を残しながら、新しいことを進めていくことの重要さを感じた」という。角田晃嗣さん(72)=同市=は「織物は桐生の宝。世界で商品を売るという意識を持ってほしい」と期待を込めた。

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