上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
「重伝建の町がひらくシルクカントリーの未来」をテーマに活発な意見が出されたシンポジウム
織物生かす道探る シルクカントリーin桐生 談義やシンポ
掲載日・2009/02/23
シルクカントリーin桐生(県、桐生市、フィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会など主催)は最終日の二十二日、旧金谷レース工業(桐生市東久方町)で「シルク談義」やシンポジウムを行い、織物という地域資源を生かしたまちづくりや同市で進む重要伝統的建造物群保存地区選定に向けた取り組みなどを語り合った。
「シルク談義」では、神戸大大学院准教授の橋野知子さんが「桐生織がおもしろい」と題して講演し、桐生産地の歴史や特色について解説した。続いて桐生織物協同組合理事長の後藤隆造さんらが桐生の織物業界の現状や将来の可能性を示した。
シンポジウムでは、石見銀山生活文化研究所長の松場登美さんが「土地からの授かり物」の演題で基調講演。銀山がある島根県大田市大森町の町並み維持に向けた実践例や考え方を披露した。
パネルディスカッションは松場さんや桐生市の亀山豊文市長ら五人がパネリストを務め、県が目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録、同市本町一、二丁目が目指す重要伝統的建造物群保存地区の選定などについて意見交換した。
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