上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ
群大工学部同窓記念会館へカメラを向ける参加者
群大工学部同窓記念会館へカメラを向ける参加者

魅力あふれる洋館、工場 建築探偵団に20人 発見の感動被写体に
 シルクカントリーin桐生
掲載日・2009/02/22
 旧金谷レース工業で開かれた桐生建築探偵団には写真愛好家ら二十人が参加した。建築物の見方や撮影のポイントについて専門家からアドバイスを受けた後、近くの本町通り周辺に繰り出して被写体を探した。
 始めに、県世界遺産推進室長の松浦利隆さんが本町一―六丁目に至る「桐生新町」の成り立ちを説明。国立科学博物館産業技術史資料情報センター参事の清水慶一さんは「店の看板にはとらわれず、建物だけに焦点を当てて」などと建築探偵の心得を伝授した。
 写真家の清水襄さんは建築物の撮影について「F16―22に絞り、奥までピントを合わせるのが一般的」と説明。「人間は見たいところだけ見る癖があるので、写真にしてみるとじゃまなものが写っていたりする。何を撮りたいか絞り、イメージを展開させるのも一つの方法」と話した。
 参加者たちは二時間ほどかけて、のこぎり屋根が残る界隈(かいわい)や路地裏を歩いて回った。前橋市小坂子町の阿部征一さん(61)は「桐生の街をじっくり歩いたのは初めて。すてきな建物に魅せられた」と感激した様子。桐生市堤町の武克己さん(51)は「大通りから一歩入ると、昔の家や井戸などがあって面白かった」と話した。

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