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繰糸場で研修する若手技術者たち
文化財の保存修理学ぶ 富岡製糸場で研修 全国の若手技術者13人
掲載日・2009/01/29
富岡市の旧官営富岡製糸場で二十七日、文化財建造物保存技術協会(文建協、本部・東京)の技術者養成研修が開かれ、文化財建造物の保存修理に携わる国内各地の若手技術者十三人が、近代化遺産の典型として主要建造物の構造や国重要文化財の保存修理作業を学んだ。
参加したのは文建協や各自治体、各団体の二十代後半を中心とした職員で、研修は二年間の養成コースの一環。富岡製糸場は明治、大正、昭和の各年代の建造物で構成され、近代化遺産の研修に適していることから文建協が選定。市教委も次代を担う技術者の養成に貢献し、製糸場に対する理解を広げようと受け入れた。
技術者たちは東西繭倉庫、乾燥場、蒸気釜所、繰糸場などを回りながら改修、増築などの歴史を聞き、各建物の建具、トラス構造の違いなど細部をカメラに収めていた。
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