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シルクカントリー群馬
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鉄水槽の解説を聞く大学院生や大学生たち
鉄水槽の解説を聞く大学院生や大学生たち

製糸場の価値理解 富岡市がセミナー 建築専攻の学生ら19人
掲載日・2008/10/29
 富岡市と市教委は二十五、二十六の両日、建築分野専攻などの大学院生や大学生を対象に、旧官営富岡製糸場でセミナーを開いた。関東近県を中心に十九人が参加、講義や場内の解説、演習を通じて近代化遺産としての製糸場への理解を深めた。
 セミナーは、広範で多角的な研究を通して製糸場の歴史的評価を高めていくため、今後を担う世代に情報を提供、新たな研究素材を掘り起こすのが狙い。県内からは前橋工科大の学生らが参加した。
 文化財建造物保存技術協会職員の解説で揚げ返し工場、煮繭場・選繭場、副蚕場など、生産関連の主要建造物を一巡。時代が下るにつれ、創建当初の官営期に比べ、用いられる部材が細くなり、建築方法が簡素化されている傾向などが説明された。
 参加者は現存する国産最古の鉄製構造物とみられる鉄水槽を四班に分かれて実測し、模型を製作して、公開手段や活用のアイデアを発表した。

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