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旧官営新町屑糸紡績所の内部を見学する参加者ら
旧官営新町屑糸紡績所の内部を見学する参加者ら

保存運動に理解を 高崎・新町 屑糸紡績所で見学会 50人、明治の工場に関心
掲載日・2008/10/20
 高崎市新町の旧官営新町屑糸(くずいと)紡績所の見学会が十八日開かれ、約五十人が明治初期の姿を残す貴重な産業遺産の歴史を学んだ。
 見学会は、地域住民らが結成した「よみがえれ!新町紡績所の会」(片桐庸夫会長)が、保存運動への理解を深めてもらうために開催した。
 同紡績所は、西洋建築の先駆者の一人、山添喜三郎(一八四三―一九二三年)が設計と施工を担当して一八七七年に日本最初期の木造洋式工場として完成。一九七五年まで操業していた。
 参加者は、ほぼ創建時のままの壁面やガラス窓、切り妻屋根などの外観を、同会のボランティアガイドの解説を受けながら見学。さらに、山添がヨーロッパで学んだ、材木を三角形に組んで強度を増すトラス構造が多用された工場内に入り、往時の絹紡糸生産の様子についてガイドに盛んに質問していた。

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