上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
選繭台で繭をより分ける養蚕農家ら
晩秋蚕繭荷受け開始 富岡製糸場 2.5トンを選別、計量 世界遺産登録へアピール
掲載日・2008/10/06
富岡市の旧官営富岡製糸場で五日、晩秋蚕繭の荷受け作業が始まった。市内の養蚕農家十八戸が七日までの三日間で二・五トンを搬入する。
繭袋の繭を片倉工業当時の選繭台に広げ、農家らで協力して玉繭や汚れのついた中繭などを取り除き、台ばかりで計量を受けた。伝票を受け取った同市下高尾の石井喜代三さん(72)は「雨が多く、桑の生育を心配したが、あまり葉がしなびることなく、蚕のためには良かったようだ」と振り返った。
荷受け作業は世界遺産登録推進に合わせて蚕糸業をアピールしようと、蚕糸・絹業提携の富岡シルクブランド協議会が今春復活し、この秋が二度目。乾燥場前での作業に製糸場見学者が足を止め、繭に触れて説明を聞いた。
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