上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

シルクカントリー群馬
Silkcountry Gunma21
シルクカントリー群馬イメージ

「世界遺産」推進基金に 富岡と安中市 関連施設整備へ活用 ふるさと納税
掲載日・2008/07/24
 ふるさと納税制度の寄付金を旧官営富岡製糸場の世界遺産登録推進に活用するため、富岡市は「富岡製糸場基金」(仮称)を創設する。岩井賢太郎市長が二十三日の定例会見で明らかにした。安中市も富岡製糸場とともに絹産業遺産群として世界遺産登録を目指す「めがね橋」(碓氷峠第三橋梁(きょうりょう))の周辺環境整備をふるさと納税の使途に明示し、寄付の受け付けを始めた。
 富岡市は、ふるさと納税を受け付ける政策七分野の一つに、製糸場の保存活用・周辺整備を定めた。寄付金を基金に積み立て、登録推進活動や保存・整備活用費用の一部に充てる。市議会九月定例会に基金条例を提案する。
 基金には、製糸場のための一般寄付も積み立てる方針。地元ブランドの絹製品開発、販売を推進するため市が組織した富岡シルクブランド協議会も利益の一部の基金繰り入れを構想している。
 安中市は「ふるさと創生寄付金」制度を設け、ふるさと納税に対応する。歴史遺産や観光資源の環境整備を行う「歴史、芸能・文化の発信」分野で、めがね橋周辺整備向けの寄付を受け入れる。新たな基金は設けず、既存基金で対応する
 両市ともホームページでアピール。富岡市は地元高校の在京同窓会に対する働き掛けや、市外からの来場者の多い公共施設への掲示を通じ、協力を呼び掛ける。安中市は市広報紙でもPRする。県は、ふるさと納税七項目の事業メニューで「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録推進を提示している。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------