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講演する佐滝さん
「世界遺産登録へ普遍的な価値を」 ジャーナリスト佐滝さん講演 伊勢崎・境島村
掲載日・2008/06/04
伊勢崎市境島村地区に残る養蚕家屋群の世界遺産登録を目指す住民グループ、ぐんま島村蚕種の会(田島健一会長)の講演会が一日、同市境島村公民館で開かれ、ジャーナリストの佐滝剛弘さんが「世界遺産から見えるもの」と題して講演した。
佐滝さんはまず、沖縄の「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の現状に触れ、中核となる首里城以外は観光客の獲得に結び付いていないことを指摘。登録がゴールではなく、その先を考えることの大切さを訴えた。
続いて旧官営富岡製糸場をはじめ、県内外の養蚕関連施設について説明。完成からわずか三十年余りで登録されたシドニーのオペラハウスを例に挙げ、「必ずしも古いものが登録されるのではない。何より世界に通用する普遍的な価値を明確にしなくてはならない」と語った。
講演会は同会が本年度の総会終了後に、会員以外の住民にも参加を呼び掛けて開いた。
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