上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
桑の葉の摘み方を学ぶ子供たち
お蚕元気に育って 伊勢崎・境島小 3、4年が500匹飼育
掲載日・2008/05/28
無事に繭を作ってね―。伊勢崎市の境島小学校(新井博校長)で二十六日、三、四年生十五人が蚕の飼育を始めた。県蚕糸課長などを務めた関口政雄さん(75)=同市境島村=から飼い方の説明を受けた後、掃き立て作業を観察した。
蚕種の生産地として知られ、養蚕で栄えた島村地域の歴史を知ってもらおうと、同校は二〇〇一年から総合学習の時間で蚕の飼育に取り組んでいる。
関口さんが用意したのは、この日孵(ふ)化したばかりで体長三ミリほどの蚕五百匹。まず飼育の注意点を説明してから、校庭に植えてある桑の木の所へ行き「蚕が小さいうちは、上から三、四枚目の柔らかい若葉を与えて」と葉の選び方を教えた。
その後、教室に戻り蚕を菓子の空き箱に移し、摘んだ葉を細かく切って与えた。子供たちは「動いてる」「もう食べてる」などと、生まれたばかりの蚕の生命力に興味深そうに見入っていた。
子供たちは関口さんの指導で一カ月弱の間、繭になるまで蚕を飼育。繭を収穫した後は、座繰りによる糸引きや繭クラフト作りも行うことにしている。
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