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「移管より登録優先」　富岡製糸場で岩井市長

掲載日・2008/03/27
　富岡市の岩井賢太郎市長は二十六日、市所有の旧官営富岡製糸場の県移管問題について「大沢正明知事は移管の是非よりも、世界遺産登録を優先すべきとの見解」と述べ、移管を求めることを当面見合わせ、登録推進を最優先とする考えを示した。市議会三月定例会で一般質問に答えた。
　岩井市長は施設維持管理の財政負担などを理由に県に移管を提案。一方で国指定文化財建造物の保存整備費に対する補助の引き上げなどを要望していた。移管要求を見合わせるのは、県が国指定文化財の修繕費補助に最大限努力する姿勢を示していることも考慮したという。