上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
社宅脇の井戸をのぞき込む市民
市民の目で魅力探る ワークショップ 非公開区域も見学 富岡製糸場
掲載日・200/01/21
旧官営富岡製糸場の魅力を富岡市民の視点で掘り起こす活用ワークショップ(市民委員会)が十九日、製糸場でスタートした。公開範囲の拡大や将来期待される世界遺産登録に備え、光るポイントを新たに見つけるとともに、市民の利用しやすさなどを併せて探る。研究者組織の専門委員会が策定する整備活用計画に提言を反映させる。
十九日は四十人が出席した。三コースに分かれ、非公開のエリアを見学し、グループ別に意見を交換。官営期建造のブリューナ館や貴賓室の公開、昭和期までの郷愁を漂わせる社宅群のアピールを求める発表などがあった。
同市宇田の高崎経済大四年、神宮豊さん(21)は「社宅や場内のソメイヨシノなどが目につき、西繭倉庫の壁の改築など、初めて知った歴史もあった。勉強しながら役に立つことができれば」と話していた。ワークショップは市が月例で開く。三月まで続ける場内見学の内容を基に新年度以降、本格的に活用策を話し合う。次回は二月十七日で、初回出席者以外も自由に参加できる。
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