上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
皇室の養蚕について語る佐藤さん
皇室の養蚕学ぼう 前橋の佐藤さん伊勢崎で講演会 130年余の歴史紹介 島村地区住民の功績も
掲載日・2007/12/11
伊勢崎市境史談会(田島健一会長)は八日、境東公民館で、皇居にある紅葉山(もみじやま)御養蚕所の前主任、佐藤好祐さん=前橋市元総社町=の講演会を開いた。「皇室のご養蚕―島村と紅葉山御養蚕所」と題して講演した佐藤さんの話に約四十人が耳を傾けた。
佐藤さんは、昭憲皇太后が一八七一(明治四)年に吹上御苑内でご養蚕を復興され、島村の田島武平、七二、七三年は田島弥平がそれぞれ御(お)世話役を務めたと語り、島村の人たちの功績を説明。また、養蚕に励む皇后陛下のご様子を語った。
皇居での養蚕は明治以降の歴代皇后が受け継いでおり、桑を与えたり、蚕が作った繭を取り出す繭かきも自ら行っている。
佐藤さんは県蚕業試験場長などを歴任し、一九八七年に退職。九六年から今年三月末まで紅葉山御養蚕所の主任として皇后陛下の養蚕指導にあたってきた。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------