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坪井さん
産業遺産保存で講演 元トヨタ常務・坪井さん あす県庁
掲載日・2007/12/03
絹産業遺産群の世界遺産暫定リスト入りを記念した連続講演会の最終回が四日、県庁二階のビジターセンターで開かれる。元トヨタ自動車工業常務で、技術や就労環境の面から富岡市の旧官営富岡製糸場を調べた経験を持つ坪井珍彦さんが「産業遺産の保存と活用とその現代から見た視点」と題して講演する。入場無料。
坪井さんはトヨタの労務課長時代、会社と労働組合間の「労使協調路線」を築いた。常務として退職後、技術的な側面から旧富岡製糸場内で使われた「ブリューナエンジン」や、渋川・上三原田の歌舞伎舞台などを調べた。また労働時間、休日などがきっちりと区切られた同製糸場の工女の就労環境について「トヨタも含めた現在の日本の労働システムは、富岡製糸場から始まった」との見解を持っている。日仏工業技術会名誉会長。県世界遺産推進委員会委員。
講演は午後六時から同七時半まで。定員百二十人。問い合わせは県世界遺産推進室(電話027・226・2326)へ。
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