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旧官営富岡製糸場を視察する研究者ら
日欧の研究者視察 富岡製糸場
掲載日・2007/11/30
経済産業省の産業遺産群認定を前に二十九日、日欧の研究者が「製糸」遺産群の構成資産候補、富岡市富岡の旧官営富岡製糸場を視察した。同日締め切り時点の県内認定候補件数は十七件で、構成資産総数三十四件。遺産群はきょう三十日に正式発表される。
一行は県職員の案内で、木骨れんが造りの官営期建造物、東西繭倉庫(国重要文化財)などを見学。一般非公開の鉄水槽(同)周辺区域では、トラス構造を採用した副蚕場内部に入り、れんが積み排水溝の説明も受けた。
メンバーは三十日に横浜市で開かれる近代化産業遺産保存・活用シンポジウムの出席者で、基調講演者を含む英仏独の研究者ら四人と国立科学博物館の清水慶一主幹。製糸場に先立って、碓氷峠鉄道施設(安中市)の第三橋梁(きょうりょう)(通称めがね橋)を訪れた。視察ツアーは経産省関連の貿易研修センターが主催した
シンポジウムは産業遺産保存・活用の取り組みを紹介、地域活性化への活用策を探り、併せて認定式を行う。本県が関係するのは「製糸」「両毛織物」などの遺産群。
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