上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
着物文化について意見交換する出席者
着物文化次世代に サミット宣言採択 世界遺産登録支援も 桐生
掲載日・2007/11/04
京都市など全国の和装産地の代表を集めた「きものサミットIN桐生」が3日、桐生市市民文化会館で開かれ、「世界に誇る文化である着物をはぐくみ、発展させ、次の世代に伝える」サミット宣言を採択した。宣言には、本県を支えた産業である養蚕をはじめ、旧官営富岡製糸場を軸とする世界遺産登録運動を支援することも盛り込まれた。
同サミットは一九九六年、和装の振興と和装産地の連携づくりを目指して京都市で始まり、全国各地で開かれている。桐生での開催は初めてで、亀山豊文桐生市長や茂原璋男副知事、笹川尭和装振興議員連盟会長も出席した。
基調発言では、県世界遺産推進室の井手由喜さん、桐生市本町の「本一・本二まちづくりの会」の森寿作会長ら六人が、世界遺産運動の動向や着物文化の普及など幅広いテーマで意見交換した。
この後、着物を愛用する元プロ野球監督の大沢啓二氏が「人生苦あれば楽あり」のテーマで講演。大沢氏は、自ら着物を八十着持っていることを披露した上で、「日本人はもっと着物を着なければいけない」と訴えた。
サミット開会前には、同サミットに合わせて結成された「桐生きもの合唱団」のメンバー六十人が和服姿で「赤とんぼ」「ふるさと」を熱唱し、盛り上げた。
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