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下仁田町の絹産業遺産群について学ぶ出席者
下仁田町の絹産業遺産群について学ぶ出席者

農家の気概に感心 下仁田で4市町村教委 荒船風穴など遺産群学ぶ
掲載日・2007/10/29
 富岡甘楽地域の四市町村教委による、かぶら文化講座「下仁田町の絹産業遺産群」が、同町ふれあいセンターで開かれた。本県の絹産業遺産群を構成する荒船風穴と旧上野鉄道関連施設(鬼ケ沢橋梁(りょう)、下仁田倉庫)について、地域住民約五十人が学んだ。
 町教委文化財保護係の大河原順次郎係長が講演。同鉄道創業当時に南蛇井(富岡市)以西の養蚕農家が株主の六割近くを占めた点や、組合製糸の下仁田社と荒船風穴、上野鉄道、下仁田倉庫などが相互に関連して地域の産業・経済を支えた歴史を紹介。「大資本に頼り切るのではなく、自分たちでプロジェクトを立ち上げた気質、財力に驚かされる」と述べた。
 大河原係長は、風穴に冷気が吹き出す原理を推定し、藤岡市発祥の高山社との関係も説明。鬼ケ沢橋梁が国産初期の橋梁とみられる最近の研究成果、下仁田倉庫が生繭乾燥業や繭を担保とした金銭貸付業を通じて地域に果たした役割などを解説した。

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