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臨江閣茶室の席名「畊堂庵」 楫取県令の功績たたえ前橋市が命名
掲載日・2007/10/24
前橋市は二十三日、第二次群馬県の初代県令(知事)、楫取素彦(一八二九―一九一二)らが募金で建設した、県指定重要文化財の臨江閣茶室の席名を「畊堂庵(こうどうあん)」に命名したと発表した。畊堂は、楫取県令の功績をたたえ、その雅号からとった。来年三月に開幕する全国都市緑化ぐんまフェア期間中には、茶室でのイベントを企画している。
席名の揮毫(きごう)は、楫取県令のひ孫で第十六代拓殖大総長を務めた小田村四郎氏(84)=東京都=が行った。畊堂の「畊」の文字は「耕」の異体字。
席名は、同フェアに伴う前橋公園整備で新設した露地門に木製額として掲げる。露地門脇には、畊堂庵の由来などを記した木製説明板を設置。直筆の書は軸装、額装をして茶室内に保存する。
茶室は一八八四年、臨江閣の本館建設に初代前橋市長の下村善太郎ら地元有志が協力したことに感謝する気持ちを表し、楫取県令や県庁職員の募金で建設され、市に寄付された。
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