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片倉工業が発行した「写真集 富岡製糸場」
富岡製糸場多彩な“表情”100点 片倉工業が写真集
掲載日・2007/09/29
片倉工業(東京都中央区)は、富岡市の旧官営富岡製糸場の四季の移ろいや、建造物の姿をとらえた「写真集 富岡製糸場」を製作した。芸術性高い写真約百点が、製糸場の多彩な“表情”を紹介している。
写真は前橋市出身で日本建築写真協会員の吉田敬子さんが撮影した。写真集は「製糸場の四季」「空から見た製糸場」「製糸場情景」などの項目に分けて構成。「四季」では場内の桜、竹、アジサイ、葉の落ちた木などを巧みに構図に組み込み、季節感を出している。
建物ごとの項目もあり、東西の繭倉庫や繰糸所などは、来場者が通常立ち入ることができない場所や、意外なアングルで撮影。揚返工場、乾燥場などあまり知られていない建物も、その特色や魅力を引き出して、芸術的に仕上げている。
後半には、富岡市立美術博物館の今井幹夫館長と県世界遺産推進室の松浦利隆室長が、それぞれ同製糸場の歩みや役割を解説する文章を寄せている。
同社の岩本謙三社長と松浦室長、国立科学博物館の清水慶一主幹、作家の森まゆみさんの四人が行った座談会の発言要旨も載せている。
片倉工業は同製糸場の前所有者で、二〇〇五年秋に富岡市へ寄贈した。写真集は二千百部発行し、県内の公立図書館や富岡市内の小中学校と高校、同社の従業員と0Bらに配布した。非売品。
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