上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
シルクカントリーの今後の可能性を語った川村氏=六合村保健センター
《シルクカントリーin赤岩》 文化遺産に上州人の心 元文化庁長官 川村氏の講演要旨
掲載日・2007/08/26
かつて世界文化遺産は西欧の価値観で選ばれていたが、現在は次第に世界の多様な価値観が認められつつある。それが、文化遺産を幅広くとらえようとする「グローバル・ストラテジー」の考え方。だからこそ、日本や群馬の文化に適した文化財を、胸を張って堂々と主張していくべきだ。
その中で大切なのは、「なぜそれが貴重か」というコンセプトを明確にすること。群馬の場合はこれがはっきりしているのが心強い。シルクカントリーが上州人のアイデンティティー、心のよりどころになっている。
世界遺産登録はゴールではない。それを単なるブランドとしてとらえるのではなく、未来へどう生かすのか考えることが一番大切だ。その上で、県内各地区がそれぞれの形で、自分たちのまちづくりに生かしてほしい。
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