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栃窪風穴の測量を行う中之条高の生徒
蚕種貯蔵の仕組みは? 栃窪風穴 中之条高生が測量
掲載日・2007/08/23
中之条高農業土木科の三年生が二十三日まで、中之条町の蚕種貯蔵施設だった「栃窪風穴」の断面図を制作するため、現地で測量を行っている。
栃窪風穴は、今年六月に世界遺産の暫定リスト入りした「富岡製糸場と絹産業遺産群」の一つ。東谷山の中腹にあり、冷蔵庫のない時代に、岩の間から吹き出す冷風を利用した天然の冷蔵庫として蚕種を保管した。
二つの風穴と管理人用の宿舎があった場所の断面図をつくるため、生徒たちは現存部分の地面や石積みの標高を測量。かつて養蚕の繁栄を支えた施設の情報を小まめに計測した。
一生懸命作業していた浦野優貴さんは「風穴の周りは思っていた以上に涼しい。世界遺産になるかもしれないところで貴重な体験ができた」と話した。
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