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まちの駅と電線地中化設計区間
まちの駅と電線地中化設計区間

「まちの駅」着手へ 
09年度の完成目標 観光交流センター設置 旧官営富岡製糸場の来場者増に対応 富岡市
掲載日・2007/08/14
 富岡市は、市街地観光の回遊性を高めるために計画していた「まちの駅」整備に近く着手する。絹産業遺産群の世界遺産暫定リスト記載に伴う旧官営富岡製糸場の来場者増に対応して、物産販売などの観光交流センターと団体バス乗降場を設ける予定で、二〇〇九年度の完成を目指す。また、まちの駅と製糸場正門を結ぶメーンストリートの城町通りを電線地中化(無電柱化)し、赤れんがの東繭倉庫を望む景観の向上や歩行者の安全確保につなげる。

 まちの駅は、製糸場の東約二百三十メートルに二千三百平方メートルの敷地を確保して整備する。中核施設として土産物販売所や休憩施設、トイレを備えた観光交流センターを建設する。他の施設や運営形態は地元団体や市まちづくり協議会と協議して決める。
 バス乗降スペースは五、六台分程度を想定。既存の上町駐車場二台分とともに運用し、能力を増強する。
 用地は当初、賃借を検討したが、交渉過程で買収に方針転換。住宅やテナントを含む店舗があるため、来年度までに取得、建物補償を行い、〇九年度着工を予定している。まちづくり交付金を活用し、総事業費三億三千万円を見込んでいる。
 電線地中化は、城町通りの現行幅員六メートルのままで設計する。埋設に伴って必要となる地上機器は、取得済みの公共用地を活用する。通り沿いの住民に設置への理解を求めていく。
 市は中心部の街路のうち城町通りを含む延長二・六キロについて、昨年度に地中化や景観電柱化を予備設計した。表通りを地中化区間、飲食店などの密集地を景観電柱区間に分け、整備を検討することにしている。このうち製糸場に接する区間は、製糸場の場内に地上機器を設置する予備設計となっているため、製糸場整備活用計画の策定状況を踏まえて対処する。
 歩行者の安全に関連して、富岡署などと協議の上で、時間帯や路線を指定した一方通行などの交通社会実験も行う計画。
 製糸場見学者は昨年度の十一万三千人から増え、市は本年度二十万四千人を見込んでいる。

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