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境島村の養蚕農家群について学ぶ人たち
「養蚕農家群リストに」 伊勢崎境島村 世界遺産へ研修会 県民自治ネット分科会○
掲載日・2007/07/12
県民自治ネットワーク伊勢崎地域グループのいせさき世界遺産推進活用分科会は十一日、伊勢崎市の境島村公民館で、現地研修会を開いた。ぐんま島村蚕種の会会員の栗原知彦さん(66)=境島村=らを講師に迎え、参加した会員らが島村に残る大型養蚕農家群について学んだ。
研修会は「みんなで『シルクのまち いせさき』を生かすために」の活動テーマに沿ったもので、養蚕農家群の“現地”で開催された。
栗原さんは、島村の大型養蚕農家の保存啓発活動をしている蚕種の会の中心的メンバーで、今年三月まで同公民館の館長を務めていた。
栗原さんは、昨年七月から十月まで計十回にわたって行われた境島村郷土史学習講座のほか越屋根付きの大型養蚕農家の建造物調査、養蚕農家や島村地区に残る文化財を案内するボランティアガイドを養成するために開講した講座など蚕種の会がこれまでに展開してきた活動を紹介。「六月に世界遺産の暫定リスト入りが認められた本県の富岡製糸場と絹産業遺産群の中に、島村の大型養蚕農家群も入るよう、これからも地域の人たちと粘り強く運動していく」と決意を込めて語った。
本県絹産業遺産の世界遺産登録運動で、県が昨年候補地を募った際、伊勢崎市は島村の養蚕農家群の推薦を見合わせていた。
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