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岩見銀山坑道=5月、島根県大田市
世界遺産「岩見」一転、登録へ
掲載日・2007/06/29
ニュージーランドのクライストチャーチで開催されている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第三十一回世界遺産委員会は二十八日、日本政府が推薦した「岩見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)を世界遺産(文化遺産)に登録することを決めた。
岩見銀山遺跡をめぐってはユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が今年五月に登録延期を勧告。登録の実現は厳しいとみられていたが、勧告を覆す結果となった。同日の審査では岩見銀山遺跡が、自然と共生し緑に覆われているというユニークな点が評価されたと、文化庁は説明している。
日本の世界遺産の登録は二○○五年の「知床」(北海道)以来。これで文化遺産十一件、自然遺産三件の計十四件となる。
石見銀山遺跡は十六世紀から二十世紀まで銀の採掘、精錬が行われた鉱山跡や鉱山町、港と港町、街道から成る。銀は十六、十七世紀には外国にも輸出された。
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