上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
懇談する中嶋カネボウ会長
「クラシエ元年で一丸」 カネボウ・トリニティ中嶋会長 収益力強化に意欲
掲載日・2007/04/21
七月から新社名「Kracie(クラシエ)」に切り替わるカネボウ・トリニティ・ホールディングス(東京都港区、小森哲郎社長)の中嶋章義会長が二十日、上毛新聞社を訪れた。高橋康三社長と懇談した中嶋会長は「収益力を高める社内改革が進んでいる。クラシエ元年として全社が一丸となって取り組みたい」と抱負を語った。
中嶋会長は新社名について「『お客さまの暮らしの中へ』という願いを込め、社員の意見を聞きながら決めた」と説明。七月からイメージカラー「タンポポ色」を前面に打ち出し浸透を図るキャンペーン構想を示した。
中嶋会長は一年間で三十七事業を売却整理するなど、徹底して収益力の強化に取り組んでいる点を強調。同社傘下のカネボウフーズ新町工場(高崎市新町)でも「氷菓製造の生産効率化を一層進めるための研究に取り組んでいる」とした。
同工場内にある旧官営新町屑(くず)糸紡績所については「産業史に残る建物で大切に保管しているが、厳しい再生途上の企業としては、いつまでも遊休地としておくことは難しい。行政に保存活用の意向があれば相談してほしい」と話し、保護策の提案があれば前向きに検討する意向を示した。
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