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群馬交響楽団のメンバーによる
弦楽アンサンブルの演奏に聴き入る人たち
弦楽アンサンブルの演奏に聴き入る人たち
島村教会120年を祝う 群響の弦楽アンサンブル 住民ら600人楽しむ 伊勢崎
掲載日・2007/04/19
伊勢崎市境島村の島村教会の創立百二十年を記念したコンサートが十五日、境島小学校体育館で行われた。地域の住民ら約六百人が群馬交響楽団のメンバーによる弦楽アンサンブルを楽しむとともに、地域に暮らす人々の精神的支えとして重要な役割を担ってきた教会の大きな節目を祝い、さらなる発展を誓った。
演奏に先立って佐藤謙吉牧師が「特色ある島村の“隠し味”になったのがキリスト教。この味を大事にしながら百二十一年目の歩みを進めていきたい」とあいさつした。
記念コンサートは、モーツァルトのセレナーデ「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」で幕開け。続いてビバルディの合奏協奏曲「四季」が全曲演奏された。会場となった体育館は地域の人たちでいっぱいになり、群響の演奏に聴き入っていた。
島村は、江戸時代末期から明治時代にかけて蚕種生産が盛んだった。村の有力者たちは蚕種販売の拡大のため、海外販売の窓口となっていた横浜に出向き、そこでキリスト教に触れ、村に教えを広めたという。一八八七(明治二十)年、蚕種業者だった田島善平の自宅敷地内に講義所を開設。これが、教会の始まりとなった。
九七年に教会は現在地に移転。村に公民館ができるまで集会所としても利用された。一九五〇年には、保育園が併設され、「子供たちは住民で守る」という地域福祉のさきがけとして注目された。
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