上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン
国立科学博物館産業技術史資料情報センター参事の清水慶一(しみず・けいいち)氏
本県の世界遺産登録へ尽力 清水慶一さん死去 60歳
掲載日2011/02/22
県世界遺産学術委員会副委員長で、国立科学博物館産業技術史資料情報センター参事の清水慶一(しみず・けいいち)氏が20日、肺がんのため、都内の病院で死去した。60歳。大阪市出身。自宅は東京都八王子市南大沢。通夜は24日午後6時から、葬儀は25日午前11時から、ともに東京都多摩市聖ケ丘1の30の2のカトリック多摩教会で。喪主は妻の信子(のぶこ)さん。
専門は日本近代建築史。文化庁による国内初の「近代化遺産総合調査」で東大名誉教授の故・村松貞次郎氏と共に本県担当となり、1990年から旧官営富岡製糸場などを調査。2005年に上毛新聞社の呼び掛けで発足したフィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会の副委員長に就き、シンポジウムのコーディネーターを度々務めた。
一昨年から大学教授ら5人で構成する県世界遺産学術委員会の副委員長を務め、世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の本登録に向け、構成資産や推薦書作成で専門的な立場から助言してきた。
県世界遺産推進課の松浦利隆課長は「21年前の調査以来、本県と関わり、富岡製糸場の世界遺産登録の発案者だった。登録までもう一歩のところで逝去され非常に残念」と話した。
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