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「高山社」PRへ ガイド制度創設 4月にも「考える会」
掲載日2011/01/19
明治、大正期に養蚕技術を全国に広めた「高山社」の顕彰団体「高山社を考える会」(小坂裕一郎会長)は、ボランティアガイド制度を創設する。18日の役員会で決めた。藤岡市が本年度、民有地だった国指定史跡の高山社跡(同市高山)を買収し、整備が本格化していくため。2月中旬から5回にわたって養成講座を開き、ゴールデンウイーク前の4月からのガイド開始を目指す。
高山社をめぐっては、旧官営富岡製糸場でのボランティアガイドの際に絹産業遺産群の一つとしてわずかに紹介されている程度だった。跡地では県と市教委の嘱託職員2人が建物周辺を案内しているが、整備が本格化して見学者が増えた場合の対応が懸念されていた。
現地での解説模擬研修を含めた養成講座を重ねながら、3月下旬に考える会にボランティア説明部会(仮称)を設置。役員や研究者、退職教員、主婦ら約30人が登録してスタートする見込み。
小坂会長は「世界遺産登録に向けて弾みをつけるためにもガイドを通じて多くの人に高山社の存在を知ってもらいたい」と話している。
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