【ワシントン共同】米軍はイラン時間22日午前2時半(日本時間午前8時)ごろ、イランの核施設を攻撃した。対象は中部フォルドゥを含む三つの核施設。トランプ米大統領は米東部時間21日夜、ホワイトハウスで国民に向けて演説し、主要核施設が「完全に破壊された」と述べた。米メディアによると、米軍がイラン本土を直接攻撃したのは初めてで、特殊貫通弾(バンカーバスター)で地下施設を攻撃した。イランは報復の構えを示した。中東の米軍基地を狙い戦火が拡大する恐れがある。中東情勢は重大局面に入った。
攻撃したのは他に中部ナタンズとイスファハンの施設。イラン当局は、フォルドゥのウラン濃縮施設が攻撃を受け、一部が損傷したと明かした。
トランプ氏は演説で、イスラエルのネタニヤフ首相と緊密に連携していたとし「イスラエルの脅威を取り除くため大きく前進した」と述べた。イランが中東の平和構築に協力しなければ「将来の攻撃はさらに強大なものになる」と警告した。
21日、イラン核施設への攻撃について、国民に向けて演説するトランプ米大統領=ワシントンのホワイトハウス(AP=共同)
米軍のB2ステルス戦略爆撃機=2015年、アラバマ州タラデガ(AP=共同)
訪問先のニュージャージー州の空港でポーズを決めるトランプ大統領=21日、モリスタウン(AP=共同)