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「勇気や希望を与えたい」 ISS滞在控え油井飛行士が会見

更新日時:2025年6月4日(水) PM 07:21

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の油井亀美也飛行士(55)が4日、東京都内で記者会見し「しっかりと成果を残し、日本の皆さんに勇気や希望を与えるミッションにしたい」と意気込みを語った。滞在は2015年以来2度目となり、出発は7月以降、期間は半年ほどを予定する。

 油井さんは滞在中、日本の実験棟「きぼう」で、将来の有人宇宙探査に役立つ二酸化炭素除去装置の実証試験などに取り組む。余暇の時間には地上の写真を撮影し、防災に活用する構想を抱く。

 滞在中には、日本の新型無人補給機「HTV―X」がISSに到着する可能性もある。油井さんは先代の補給機「こうのとり」をISSのロボットアームで捕捉した経験があり「前回のように、素早く優しくキャッチしたい」と語った。

 スペースXの宇宙船クルードラゴンで米国とロシアの飛行士計3人と一緒に到着すると、今年3月から滞在している大西卓哉飛行士が出迎えることになる。油井さんは「何か一緒にできないか探っている」と話した。

 記者会見するJAXAの油井亀美也飛行士。右はウミガメをかたどった国際宇宙ステーション滞在ミッションのロゴマーク=4日午後、東京都千代田区