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24年出生数、初の70万人割れ 出生率最低1・15、晩婚影響

更新日時:2025年6月4日(水) PM 06:40

 2024年に生まれた子どもの数(出生数)は68万6061人で、1899年の統計開始以降初めて70万人を割り込んだ。23年比4万1227人(5・7%)減。全都道府県で減少した。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は1・15で、23年の1・20を下回り、過去最低を更新した。都道府県別では東京だけが1・00を切り、0・96だった。晩婚・晩産化などが影響した。出生数、出生率ともマイナスは9年連続。少子化は政府推計より15年早く進んでおり、反転の兆しは見えない。

 厚生労働省が4日公表した人口動態統計(概数)で明らかになった。今後の出生数に影響する婚姻数は1万322組増の48万5063組で、2年ぶりに増加したものの依然低迷している。平均初婚年齢は男性31・1歳、女性29・8歳。女性が第1子を出産する平均年齢は、過去最高だった23年と同じ31・0歳だった。

 死亡数はこれまでで最多の160万5298人で、出生数との差に当たる「自然減」は過去最大の91万9237人。

 生まれたばかりの赤ちゃん

 

 出生数と出生率の推移

 

 厚生労働省