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遭難 昨年1年上回る 84件、残雪で事故多発 1〜9月
2017/10/03掲載
今年1〜9月に県内で発生した山岳遭難は前年比28件増の84件、遭難者数は30人増の93人で、昨年1年間(77件87人)を上回ったことが2日、県警のまとめで分かった。死者は2人減の7人だった。秋の行楽シーズンに向けて、県警は危険箇所を点検整備したり登山者への現地指導などで注意を促す。
地域課によると、尾瀬地域が29件30人と前年の約3倍となり、総数を押し上げた。残雪が多いため起伏のない木道も含めて足を滑らせる事故が多発した。地域別では谷川連峰15件15人、武尊山6件11人、赤城山系6件7人と続いた。 遭難した93人を年代別に見ると、70歳以上23人、60代16人、50代19人、40代9人で40歳以上が7割を占めた。同課は「加齢で体力が落ちているのに若い頃の感覚で登ると遭難につながる。低山から足を慣れさせてほしい」と勧める。また、秋季は朝晩に冬と同程度の準備が必要とし、装備や天候を確認するよう呼び掛けている。 |