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 《尾瀬国立公園10年》転倒防止へ木道整備 ボランティアが「桟木打ち」 片品
2017/07/09掲載
木道への桟木打ちの方法を確認する参加者
木道への桟木打ちの方法を確認する参加者
 尾瀬国立公園の保全に協力している尾瀬ボランティアが新たな活動を始めた。登山ルートを結ぶ木道の転倒防止を目的とした「桟木(さんぎ)打ち」の現地研修会が8日、片品村の三平峠周辺で行われ、県内外の7人が県職員らの指導を受け、木道表面に桟木(横木)を取り付けた。ボランティアは今後、9キロにわたる県管理の木道で随時作業に励み、安全確保に力を発揮する。
 県によると、公園内の木道は厳しい自然環境下にあり、きめ細かな維持管理の継続が難しい。雨にぬれた木道は滑りやすく、転倒事故が起こる恐れがある。スギ材などの桟木(長さ約50センチ)を取り付けることで、転倒防止が期待できる。
 尾瀬保護財団に登録されたボランティアは約330人。県が協力を呼び掛け、入山する際に補修用の材料が置かれた場所周辺で、木道整備をサポートすることになった。県尾瀬保全推進室は「安全対策に協力してもらえることは、とてもありがたい」としている。
 高崎市の会社員、小暮義隆さん(47)は「木道を補修できて達成感があった。自分で打った桟木が入山する人たちの安全のために役立ってほしい」と願った。尾瀬ボランティアとして初めて活動に参加した東京都の女性(34)は「参加者と一緒に活動できて楽しかった」と話した。