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《新井幸人の空から見た尾瀬(4)》ミズバショウ白く彩る
2017/07/03掲載
霧が立ちこめる研究見本園に咲く一面のミズバショウ。かれんな白い姿が湿原に広がる。
尾瀬保護財団によると今年はミズバショウが近年にない当たり年。5月下旬まで雪が残り、ニホンジカによる食害や霜からつぼみを守った。 ニホンジカが歩き回った痕跡の凸凹が、自然保護の課題を浮かび上がらせる。 【新井幸人の目】 6月15日午後3時。ドローンによる撮影だとどうしても高度を上げ、尾瀬を俯瞰(ふかん)気味に撮影することが多くなるが、あえて低空7メートルの高さから湿原を埋め尽くすミズバショウの群生を撮影した。 至仏山の麓の研究見本園は、尾瀬ケ原でも雪解けが最も遅い。そのため、小ぶりのミズバショウが一足遅れて咲きそろった。左側に見える湿原はニホンジカに荒らされた形跡が残っているようだ。 |