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《新井幸人の空から見た尾瀬(3)》湿原をうねる水の帯
2017/07/02掲載
白雲を携えて青空に鎮座する燧ケ岳を背に、下ノ大堀川が蛇行しながら悠々と流れていく。
点在する緑と白いミズバショウが、尾瀬に初夏が訪れたことを告げる。燧ケ岳の麓に向かって伸びる木道には多くのハイカーの姿。尾瀬の雄大な景色と草花は訪れた人の足を止めさせる。 【新井幸人の目】 6月5日午後2時半。中田代付近から見える残雪の至仏山を背景に、下ノ大堀川に沿って咲くミズバショウは尾瀬の初夏を代表する光景だ。 その名所を真逆の至仏山側の上空約30メートルの高さから撮影して、東北以北の最高峰、燧ケ岳と組み合わせた。木道からは決して見ることのできない景色が新鮮に映った。 尾瀬に新たな魅力が加わったと感じると同時に、こんな世界を毎日見ている鳥たちを、ふと、うらやましく思った。 |