外国人誘客事業に尾瀬の散策ツアー　観光庁がＰＲ支援

　地方に外国人旅行者を呼び込むモデル事業として、観光庁は31日までに、本県の尾瀬を舞台に行われている自然散策ツアーをはじめとする「エコツーリズム」や、「社寺観光」「酒蔵ツーリズム」など全国７件を選んだと発表した。１千万円を上限に、ＰＲ活動やウェブサイト開設などの費用を支援する。
　エコツーリズムは自然や文化を大切にし観光振興に活用する取り組み。事業主体のＮＰＯ法人日本エコツーリズム協会（東京）は、尾瀬の自然散策ツアーを先進事例として紹介する勉強会を開くほか、本県や北海道などの先進地をネットワーク化して自然に親しむ観光の魅力を広める計画。海外の旅行博にも出展する。
　選定された７件のうち、「社寺観光」は栃木、埼玉、静岡、愛知などの徳川家康ゆかりの神社仏閣を紹介する多言語サイトを開設する。「酒蔵ツーリズム」は酒蔵を生かした町おこしに取り組む佐賀県鹿島市や広島県東広島市などが連携してＰＲする。