無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 自然保護学ぶ県事業 「尾瀬学校」の利用減少続く
2016/7/8掲載
 県内の小中学生が尾瀬の自然を体感しながら、環境保護の大切さを学ぶ県事業「尾瀬学校」の利用の減少傾向が続いている。本年度の実施期間(6〜10月)に参加予定の児童生徒数は、ピークだった2013年度を13%下回る1万61人にとどまることが県のまとめで分かった。参加人数を中学1年の県内総数で割って県が算出した「実施率」はピーク時で60%程度で、本年度は54%となる見通し。
 県によると、13年度は小中合わせて157校の計1万1561人が尾瀬学校に参加した。14年度は156校の1万1449人、15年度は139校の1万213人と減少。本年度は136校(小学72校、中学64校)が利用を予定している。
 尾瀬学校は小学校高学年〜中学2年が主な対象で、県がバス代と現地ガイド代を補助する。県内の子どもが義務教育期間に最低1回は、「自然保護の原点」とされる尾瀬を訪ねる機会をつくろうと、大沢正明知事の初当選後の08年度に始まった。
 昨年度までに約8万4千人が参加したが、一度も参加したことがない学校もある。東毛や吾妻地域の利用が少なく、県は地理的要因や別の自然体験学習の実施などが背景にあるとみている。
 県は「質の高い自然体験ができ、環境教育の場に最適。郷土愛にもつながる」(尾瀬保全推進室)と尾瀬学校をアピール。市町村単位の校長会で呼びかけたり、自然学習施設に泊まる「林間学校」と組み合わせたプランを提案するなど、今後も地道なPR活動を続ける方針だ。