無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 車両乗り入れ禁止 尾瀬・鳩待峠 第1駐車場 「第2」をメーンに
2013/11/20掲載

 県や環境省、東京電力などでつくる「尾瀬国立公園快適利用の促進(利用分散等)に関する小委員会」が19日、さいたま市の関東地方環境事務所で開かれ、鳩待峠口(片品村戸倉)にある第1駐車場への車両の乗り入れを3年後をめどに禁止することを決めた。約100メートル手前にある第2駐車場を拡張してメーンの駐車場とする。国立公園にふさわしい静かで落ち着いた入山口を整備することで、尾瀬の魅力向上につなげる。
 県は2011年からことし6月まで、第1駐車場の車両乗り入れを制限する社会実験を実施。鳩待峠の将来像を尋ねたアンケートで、約半数が「車両はすべて第2駐車場へ」と回答したことなどを受け、長期目標として掲げていた第1駐車場への乗り入れ禁止を前倒しすることを決めた。県がこの日の小委員会に提案し、了承された。
 尾瀬の管理運営の方法などを議論する「尾瀬国立公園協議会」(来年3月ごろ開催予定)での了承を待って、県は新年度にも関係者と連携して事業着手する。駐車場を管理運営する東京パワーテクノロジー(東京都江東区)は、第2駐車場の拡張に必要な国や県の許認可や土地所有者の東京電力との協議といった手続きに入る。
 県は15年度にも、大清水口と一ノ瀬(ともに片品村戸倉)を結ぶ車両通行禁止区間(3・2キロ)で低公害車による入山者輸送の実用化を目指している。併せて第1駐車場への乗り入れを禁止することで、鳩待峠に一極集中する入山口の利用分散化を図りたい考え。