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シカの防除ネット設置 尾瀬大清水湿原
2012/08/21掲載
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侵入防止のネットを張る山小屋関係者ら |
尾瀬国立公園でシカの食害が深刻化している問題で、本県側の山小屋経営者らでつくる「尾瀬保護協会」(関根進会長)は20日、入山口の一つ、大清水口(片品村戸倉)にある大清水湿原を囲むように侵入防止のネットを張った。尾瀬で特定の区域を柵で仕切るのは初めて。
横浜市から訪れた男性(30)は「ネットがないことに越したことはないが、このままでは自然が壊れてしまうのでは仕方ない。あまり目立たない色なので気にならない」と話した。
約2ヘクタールの大清水湿原はシカの被害で湿原が荒らされ、7月下旬からはイノシシによる被害も出始めた。山小屋関係者や尾瀬林業の担当者らがミズバショウなどの貴重な資源を獣害から守ろうと21日までの2日間で、湿原の周囲約700メートルに、緑色のネットを約160センチの高さで張り巡らせる。
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