無限の表情 尽きせぬ魅力 尾瀬国立公園
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 入下山口を分散化 県が9月に社会実験 大清水へ誘導図る 尾瀬国立公園
2012/04/27掲載

 入山者にゆっくり尾瀬を楽しんでもらうことを目指し、県は9月20〜23日、尾瀬国立公園の入下山口の分散化に向けた交通社会実験を行う。車両通行禁止の「大清水〜一ノ瀬間」で運行した電動マイクロバスはことしも運行、大清水方面への誘導を図る。一方、鳩待峠で車両の乗り入れ禁止としていた点は、規制に伴う煩雑さを緩和するため、バスやタクシーの一部は乗り入れを検討する。
 県は昨年10月3〜9日に「尾瀬らしい自動車利用社会実験」を実施。静かで落ち着いた入山口にするために、タクシーやバスの乗降場所を鳩待峠にある第1駐車場から100メートルほど離れた第2駐車場に変更。一方、大清水からのアクセス時間短縮のため「大清水〜一ノ瀬間」で電動マイクロバスを運行した。
 昨年の実験期間中に行ったアンケートで、鳩待峠への車両乗り入れ規制があった方がいいと答えた人が大半を占めた一方で、人や車両の誘導に多くのスタッフが必要だったことから、一部乗り入れを認める。静かな入山口の雰囲気づくりと事業の継続性の両立が図れるか調べる。
 「大清水〜一ノ瀬間」の電動マイクロバスは「時間的、体力的に便利」「今後も利用したい」との声が多数だったことから、昨年と同様に実施。ただ、大清水から奥の区間で道路計画が中止になった歴史的経緯を訪ねた質問では6割近くが「知らない」と答えたことから、歴史的経緯の情報発信を強化する。26日に片品村役場で開かれた「片品村尾瀬交通対策連絡協議会」で県が社会実験の実施案を提案し、了承された。