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大清水登山口の魅力紹介 巨木、湧水、鉱山跡… 片品で報告会
2011/03/02掲載
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大清水登山口の利用促進について考えた参加者 |
尾瀬国立公園の入山口の一つ、大清水地区の利活用を考える会「大清水はみんなの宝」の地元報告会が1日、片品村戸倉の尾瀬ぷらり館で開かれた。環境省の事業で大清水登山口の利用促進について検討してきたメンバーがその成果を地元住民や山小屋経営者、山岳ガイド約80人に報告した。
鳩待口からの入山者の一極集中を緩和しようと、同省は昨年度から大清水登山口とその周辺の調査に取り組んでいる。本年度は歴史・文化財、地質、水・沢、森林機能、動植物の五つのテーマで専門家が現地調査し、利活用方法について検討している。
報告会では調査を担当したメンバーが、巨木が立ち並ぶ豊かな自然や平成の名水百選に選ばれた湧水、かつて金銀を採掘して栄えた鉱山跡など、尾瀬ケ原や尾瀬沼とは違った魅力があったことを紹介。
その上で、尾瀬保護財団が自然や文化資源と健康、食を結び付けたコースを歩いたり、サイクリングする八つの散策プランを提案した。
意見交換では、住民から「魅力を伝える場所が整備できればよりいい」「どこのエリアで何をしていいか、何ができないかが分かりにくい」などの意見が出た。
今回の地元住民の声を反映してまとめた活用方法を3月末に同省に提出。新年度は実施計画の検討やモニターツアーなどを行っていく予定。
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