“１００人が内海さんの功績を語り合った「思いをつなぐ会」

　奥利根自然センター所長などとして尾瀬の保護活動に長年取り組み、昨年11月に亡くなった内海広重さんをしのび、功績を伝えていこうという「内海先生の思いをつなぐ会」が25日、東京・市谷の私学会館で開かれ、県内や都内の自然保護関係者ら約１００人が参加した。
　会場には自然保護活動や、教壇に立っていた東京農大一高を通じて親交があった人たちが集まり、自然保護に情熱を注いだ故人の足跡を語り合った。尾瀬縦貫自動車道計画に反対し、尾瀬を守った内海さんの遺志を引き継ごうと、出席者からは「尾瀬を守るため入山制限が必要では」との声も上がった。
　農大一高生物部で生徒として内海さんの指導を受けた日本自然保護協会理事の横山隆一さん（51）は影響の大きさを振り返り、「当時から郷土の自然に対する思いが強かった。『フィールドに出なければ駄目だ』といつも言っていた」と人柄をしのんだ。